Linux道場Linux学習環境構築編
第19回参考書籍について
セミナーなどの際に質問の多い、Linuxの学習環境構築について、いくつかのテーマについて解説していきます。今回は「参考書籍」について解説します。
LinuCの認定を目指す人ならば、まずは認定教材をチェックするところから始めるのが王道でしょうか。お仕事などでLinuxを触った事がある人であれば、人手教材の模擬試験問題などを一度解いてみて、自分自身のスキル感や経験の無い学習範囲などを予め確認しておいた方が、その後の学習計画を立てる上での目安になりやすいでしょう。
○LinuC-1向け認定教材
https://lpi.or.jp/linuc1/book.shtml
それ以外に持っておきたいのが、Linuxで使用できるコマンドについての解説をまとめた書籍です。辞典と言ってもいいでしょう。コマンドの学習については、manコマンドで色々と調べるのはもちろんのことですが、書籍では使用例なども解説されているので、より実践的にコマンドの使い方について学ぶ事ができるでしょう。サーバー構築については手順を解説した書籍が豊富にありますが、コマンドそのものの使い方を解説した書籍はやや種類が少ないので、場合によっては複数の書籍を手元に置いておいてもよいかもしれません。
情報のボリューム量がしっかりとまとまっているのが書籍の強みです。
是非、座右の書と呼べるような一冊を手元に置いておいてください。
コラム執筆/宮原 徹
中央大学法学部法律学科卒。
日本オラクル株式会社でのLinux版Oracleのマーケティングに従事後、2001年株式会社びぎねっとを設立。Linuxをはじめとするオープンソースの普及活動を積極的に行い、IPA「2008年度 OSS貢献者賞」を受賞。
LPIC関係の活動では、『Linux標準教科書』『Linuxサーバー構築標準教科書』の監修、執筆や、LPI-Japan発行のメールマガジンにも例題解説などを寄稿している。