プレスリリース

LPI-Japan、Linux技術者認定試験の国内受験者総数が延べ10万人を達成
ベンダー中立のIT 技術者試験でトップクラスの受験者数 

Linux技術者認定機関である 特定非営利活動法人（NPO）LPI-Japan（エルピーアイジャパン、理事長：成井　弦　www.lpi.or.jp）は、日本国内におけるLinux技術者認定試験（LPIC）の受験者総数が延べ10万人を達成したことを発表しました。

今回、2008年7月末時点において、国内の受験者総数が、2000年10月の日本語試験開始以来、8年弱で延べ10万人の実績を達成しました。これまでの受験者の推移は、2003年8月末に1万人を達成した後、順調に増加し、2005年12月には5万人を達成しました。

そして本年2月には9万人を越えていましたが、このたび10万人達成を実現したものです。

この数年は年間2万人程度の増加を続け、月間受験者数としては月平均約2千人規模で実施されていました。そして本年4月より、受験者数がさらに増加しています。

現在のLPIC認定者の総数は、レベル1では合計2万6千人、レベル2では約6千人を上回り、レベル3は、約340人となり、合計の認定者数は約3万3千人を達成しています。

最近の受験者の傾向としては、特定の大手ITベンダーの社員だけでなく、受験者の所属企業数が幅広くなっています。また、企業人以外の個人や学生の受験者も増加しています。このような受験者の傾向からも、Linux技術者の需要が広く拡大していることが表われています。今日、LPICは広く多数の企業の社員や教育機関の学生に受験されており、同認定試験に対する高い評価の証であると言えます。

また、ベンダーニュートラルのIT技術者試験として、今後の取得希望の試験として2年連続でトップになるなど、業界トップクラスの評価と期待を得ています。（＠IT自分戦略研究所の2007年11月読者調査結果より、ベンダニュートラル資格の取得状況について）

今後もLPIは業界のニーズに対応し、最高レベルの技術者認定試験を積極的に提供していく方針です。

なお、2012年には20万人達成を見込んでいます。

なお、10万人達成を記念して、2008年8月25日よりLPIC受験者を対象としたキャンペーンを実施します。

詳細：https://www.lpi.or.jp/campaign/2008-10/

独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA) 様からのコメント

LPICの国内受験者数10万人達成おめでとう御座います。

ここ数年、日本に於けるLinuxの普及度には目を見張るものがあります。

企業や自治体におけるサーバにLinuxが大々的に採用され、更に携帯電話、家電機器などの組み込みソフトウェア、更にはロボット開発やゲームソフト開発などでも、そのニーズは今後ますます拡大することが予想されます。

このような状況に伴い、Linux技術者の必要性が急増していると思われます。日本のIT技術者がLinuxの技術レベルを上げることは日本の企業、教育機関そして日本の産業界全体に貢献することであり、喜ばしいことだと思います。

独立行政法人　情報処理推進機構 (IPA）　オープンソースソフトウェア・センター長　田代　秀一

ITスキル研究フォーラム様からのコメント

日本における、LPICの受験者数が延べ10万人を超えたことは、大変喜ばしいことです。それがLinux技術者に対する需要の高まりを表しているのはもちろん、ITの基本といえるOSをしっかり理解しようとする、個々のITエンジニアのスキル向上意欲の高まりを示しているものと言えます。事実、ITスキル研究フォーラムが、毎年実施しているITエンジニアのスキル調査では、LPICの合格者のスキルレベルは合格していない方に比べ、全年齢層で明確に高いという結果が出ています。LPICの受験者がこれだけ大規模の人数に達したということは、エンジニアのスキルの底上げに直結するでしょう。ITエンジニアのスキル向上に向けて、今後もベンダー・ニュートラルなLPICと、LPI の活動がさらに高度化されることを期待します。

ITスキル研究フォーラム　代表　田口潤

成井理事長のコメント

日本の教育機関、企業、政府、プレスなど多くの団体また個人の方々のサポートにより、日本のLPIC受験者数が延べ10万人を超えたことに感謝を致します。

今後とも皆様のご支援を頂き、Linux技術者の認定を通じて日本のIT技術者の技術力向上に貢献し、それが日本企業のひいては日本国のIT技術レベル向上に貢献できれば幸いです。

LPI-Japan理事長　成井　弦