Linux(リナックス)技術者の世界的な認定機関であるLPI Inc.の日本法人のThe Linux Professional Institute Japan(LPI Japan、理事長:成井弦、事務局:東京都渋谷区恵比寿)は、このたび、国内においてLinux技術者の日本語による認定試験を開始したことを発表しました。
また、LPI Japanのスポンサーのプラチナメンバーとして、ターボリナックスジャパン株式会社、日本IBM株式会社、日本SGI株式会社、日本電気株式会社、株式会社ピーエイ、株式会社日立製作所、富士通株式会社、株式会社リーディング・エッジ社、レーザーファイブ株式会社(社名はアイウエオ順)の9社がLPI Japanの支援を表明しています。
LPI Japanスポンサーシッププログラムには、5種類の法人会員があり、LPIスポンサーシップ・プログラムとして、積極的なプロモーション活動を展開しています。今後はプラチナスポンサーだけでなく、他の種類のスポンサーメンバーも募集していく予定です。なおLPI Inc.のプラチナスポンサーとしては、次の会社があります。
Caldera、IBM、LINUXCARE、Maxspeed、SGI、SuSE、TurboLinux(アルファベット順)
LPIは、Linux技術者の技術レベルを認定するため、特定のベンダーやディストリビュータに依存しない唯一のNPOによる世界共通基準による試験を中立な立場で実施するLinux技術の認定団体としての活動を展開しています。
LPI Japanは、「LPI Inc.(The Linux Professional Institute、本拠地:カナダ http://www.lpi.org/ )」の日本の特定非営利活動法人として本年4月に設立され、日本での認定試験の準備を進めてきましたが、今回日本語版の試験を開始したものです。
試験はVUE(Virtual University Enterprises, http://www.vue.com)試験会場ネットワークのLPI認定試験会場を使用して全国48カ所で受験できます。日本では、年間約2千人の受験者が見込まれます。
試験の受験費用は、1科目あたり¥15,000となり、試験は11月13日より開始予定です。実際の受験については、各試験会場へお問い合わせのうえ確認ください。
受験者は、予め試験の予約をおこなってから試験会場に行き、全部で60問の問題を90分の受験時間で解答します。合否については、その場ですぐに判定され、後にLPI Inc.より正式に認定証が送付されます。
Linuxでは、特定のディストリビューションが独自の認定制度を掲げています。しかし、LPI Japanが行う日本語による技術者認定試験は、特定のハードウェア・メーカーやディストリビューションから独立した中立でオープンな認定団体としての世界共通の基準に基づいて試験がおこなわれるため、Linux技術者の技術レベルを中立で公正に評価することができます。
今回の日本語試験の開始により、本格的にLPIの認定試験を日本で普及させる体制が出来ました。全部で3つのレベル試験があり、各二種類の試験があります。今回日本語で開始するのはLevel1です。さらに数ヶ月後にはLevel2以上の試験も日本語で開始する予定です。
試験問題は常にLPIのサーバに置かれ、受験者がアクセスするたびにサーバから各試験会場のコンピュータに試験問題が送信され、受験者はそこで試験を受けることになります。受験者はいっさいキーボードを使わず、マウスだけで解答することができます。
今後LPI Japanは、さらに多くのLinux関連ベンダーと協力し、日本語による試験の実施の拡大とLPIスポンサーシッププログラムの展開などLinux普及に対して、積極的なプロモーション活動を展開する計画です。
LPIおよびLPI Japanについて
LPI Inc.(リナックス・プロフェッショナル協会)は、1998年にスタートし、1999年10月25日に非営利法人として正式に認可され、米国を中心に全世界でLinux技術者の認定試験を行なっています。本年4月に、日本におけるLinux技術者認定試験の普及・促進をはかるため、特定非営利活動法人 「LPI Japan」 設立し、国内のLinux認定試験の実施準備をしてきました。LPI Japan事務局は、日本SGI株式会社の本社内(東京都渋谷区恵比寿)に置き、役員は理事長に成井弦(リーディング・エッジ社代表取締役社長、兼 日本SGI株式会社 取締役)が就任しています。
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