LinuCレベル1 102試験の例題と解説

1.07.1インターネットプロトコルの基礎

今回はLinuC 102試験の試験範囲から、「1.07.1 インターネットプロトコルの基礎」についての例題を解いてみます。

Linucレベル1 102試験 出題範囲


例題

代表的なポート番号とプロトコルの対応として誤っているものを選択してください。

  1. 123ポート : NTP
  2. 25ポート  : SMTP
  3. 389ポート : LDAP
  4. 514ポート : SNMP

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

答えは「4. 514ポート : SNMP」です。

ポート番号は、ネットワークで通信を行なう際に、アプリケーションを特定するための情報です。
IPアドレスがシステムを指し示す住所だとした場合、ポート番号はその住所に住んでいる人になります。

このポート番号は、システム全体で65536個利用できます。
ポート番号は、アプリケーション毎に自由に利用することもできますが、ポート番号の中には、
利用するプロトコル(アプリケーション)が予約されているものがあります。

例えば以下のようになります。

80               HTTP(WEBサービス)
110              POP3(メール受信サービス)
123              NTP(時刻同期サービス)
143              IMAP4(メール受信サービス)
161/162          SNMP(ネットワーク管理サービス)
389              LDAP(LDAPサービス)
443              HTTPS(WEBサービス)
514              SYSLOG(ログサービス)

このような情報は、インターネットに関わるIDや番号を管理しているInternet Assigned Numbers Authority (IANA)という団体が管理しています。IANAで管理されているポート番号は、以下のように分類されています。

0     - 1023  System Ports
1024  - 49151 User Ports
49152 - 65535 Dynamic and/or Private Ports

ポート番号とアプリケーションの関連性は、ネットワーク通信の制御を行なう場合に、必要な知識です。
ファイアウォールなどの設定で困らないようにまとめておきましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット ソリューション開発部    森 彰吾 氏

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