Linux技術者認定機関である 特定非営利活動法人(NPO)LPI-Japan(エルピーアイジャパン、理事長:成井 弦)は、2007年初旬に開始予定のLPICの最上位レベルの資格となる「LPICレベル3試験」のベータ試験を開始することを発表しました。
世界的には、すでに去る10月11日にオランダのユトレヒトで最初のベータ試験を実施しました。今後、2006年内に世界数カ国で実施され、日本においては、12月1日(金)と2日(土)の2日間に実施します。
LPI本部(カナダ:トロント)のプロダクト開発ディレクターであるMatthew Riceは次のように述べています。
「LPICレベル3の試験は、LPIのパートナー、業界リーダー、およびLPIの戦略的諮問委員会メンバーとの協議に基づいて作成されています。レベル3の認定は、かねてから『エンタープライズレベルのLinux認定においてスキルを証明したい』という強い要望に応えて開発されました。ベータ試験を実施することで、JTA(Job Task Analysis:作業分析)および試験目的を徹底的に検証して、レベル3の試験を確実に、そして高品質かつ適切な内容を備えた認定試験にすることめざします。」
2007年初旬に、まず最初のLPICレベル3の試験となる301試験と302試験をリリースします。その後、その他の専門的な分野を網羅するレベル3試験をリリースしていく予定です。最初にリリースされる301試験と302試験は、認証およびファイル共有サービスの分野におけるLinuxの専門的な技術スキルを評価します。この301試験と302試験の試験対象は以下のようなスキルです。
・LDAP、PAM、および関連技術
・Samba、NFS、および関連技術
・Capacity Planning
・Trouble Shooting
・Core Network Services
また、LPI-Japanは、レベル3を高品質な試験へ向上させるために、ベータ試験を積極的に受験されるLinux専門技術者および業界関係者の協力を募ります。レベル3のJTAに関心のある方、およびベータ試験の受験に協力できる方は、LPI-Japanホームページを参照願います。
ベータ試験の受験方式はペーパーテストで行い、受験科目は301と302の2科目です。2科目とも合格点に達し、レベル2認定を保有していれば、レベル3に正式認定されます。
LPIは今回のベータ試験の結果および受験者からのコメントなどのフィードバックをもとに、本試験の妥当性や信頼性の検証を行います。その後、正式な「LPICレベル3試験」の301試験、302試験を2007年初旬に開始する予定です。
「LPICレベル3試験」はエンタープライズレベルの技術者を認定する試験であり、さまざまなジャンルの高い専門技術力を認定していくものです。
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