Linux技術者認定機関である 特定非営利活動法人(NPO)LPI-Japan(エルピーアイジャパン、理事長:成井 弦)は、日本国内におけるLinux技術者認定試験(LPIC)の試験開始以来の受験者総数が延べ6万人を達成したことを発表しました。
このたび、2006年7月に、国内の受験者総数が2000年11月からの日本語試験開始以来、5年半で延べ6万人の実績を達成しました。受験者の推移は、2003年8月末に1万人を達成し、その後2004年5月末に2万人、2004年12月末に3万人、2005年5月末に4万人と順調に増加し、そして2005年12月末には5万人を達成していました。
特にこの1年間では約2万人の増加となる伸びを示し、月間受験者数が約2千人前後の規模で実施されています。
なお、現在、LPIC認定試験は、レベル1と、レベル2の2段階を実施しています。LPIC認定者の総数は、レベル1では1万6千人を上回り、レベル2では約3千5百人となり、合計で約2万人を達成しています。
LPICはカナダに本拠地を置く国際組織LPI Inc.によって運営され、世界130カ国以上で実施されており、ベンダーに中立な世界共通基準で認定をおこなっている世界最大規模の実績を持つLinux試験です。2006年6月には、全世界の受験者総数が延べ12万人を突破しており、日本の実績は、世界的にみても国別で最大の実績となるものです。
また、より高度な専門的技術に携わる方を対象に、LPICの最上位レベルにあたる資格となるLPICレベル3の開発を進めています。レベル3試験は、2007年1月に開始する予定です。
●成井理事長のコメント
日本における受験者数が延べ6万人を超えたのはLinuxの技術者の需要が大変高まっている事を反映しています。日本の大手コンピュータメーカーの全てが、サーバ製品でLinux対応を打ち出し、社内のLinux技術者の育成にも力を入れています。また家電・組込み機器、ゲームソフト開発、携帯電話さらにはロボット開発など日本が強い分野でもLinuxの採用が進んでおり、日本の産業界ではLinux技術者のニーズが非常に高くなっています。このような状況を反映して、今後もLinux技術者の需要の拡大と受験者がさらに増加するものと見込まれます。
●LPIの活動経緯
LPI は、1998年に北米にてスタートし、現在全世界でLinux技術者の認定試験を行なっています。日本におけるLinux技術者認定試験の普及・促進をはかるため、特定非営利活動法人 「LPI-Japan(エルピーアイジャパン)」が2000年4月に設立され同年11月より日本語試験を実施しています。
現在LPICレベル1とレベル2の試験を実施しています。
オープンソースOSであるLinuxの市場は確実に拡大しており、Linuxを基幹業務システムでも採用する動きも顕著となり、Linux技術者のニーズも急速に高まってきています。LPIは、特定のベンダーやディストリビューションに依存しない唯一のオープンなLinux技術者の技術レベルの認定機関であり、世界共通基準による中立的な試験を実施するLinux技術者認定団体として活動しています。
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