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【寄稿記事】OpenStack Summit 2015 Vancouver Report

OpenStack Summit 2015 Vancouver Report

LPI-Japan CTO 中谷 徹

2015年5月に開催された「OpenStack Summit 2015」の熱気あふれる様子と最新のOpenStackの技術情報をレポートします。

OpenStack Summit 2015今年(2015年)5/18-22 の日程でカナダのバンクーバーで開催されたOpenStack Summit 2015に参加しました。

OpenStack Summit は、Conference と Design Summit の2つのイベントが同時開催され、キーノート、スピーキングセッション、ハンズオンセッションなどのConferenceとデベロッパーセッションとオペレーターセッションなどへの次のリリースに向けたDesign Summitの構成になっていました。
今回は約6,000名が参加し、約500のセッションが開催されるという過去最大のイベントとなりました。最初は、4,500名入るという一番大きな会場でOpenStack Foundationの Executive Directorである Jonathan Bryceのモデレーターによるキーノートに参加しました。

開始前、22,000以上のコミュニティ、160カ国以上の参加国、3M+行以上のコード、11回のリリース、そして11回目のイベントとのスライドが流れていました。もちろん11回目のリリースとは4月30日に出た Kilo のことです。(OpenStackのリリース名は頭文字がアルファベット順になっており、OpenStackのリリース名になじみのない方は、過去のリリース名を調べてみても面白いと思います。)
この巨大なオープンソースの開発組織が、着実に6ヶ月サイクルでリリースし続けているというのは本当に驚きです。しかし、それはマイクロサービスアーキテクチャという手法のなせる業です。マイクロサービスとは複数のモジュールで構成され、それぞれは独立して開発され、お互いは疎結合で構成され、REST API などを通じて通信し、独立して管理できるというのが特徴です。
OpenStackが、1企業では成し得ない巨大な組織により、さまざまな機能が、猛烈なスピードで開発されていることがわかります。そして、キーノートの最初のテーマでクラウドのグローバル展開で問題となっていたハイブリッドクラウドでの認証についてもFederated Identity で、解決できたことは大きな成果だったと伝えていました。

OpenStack Summit 2015キーノートの後は、各部屋に分かれ、多岐にわたるテーマでのセッションが行われました。Compute(Nova)でのREST APIについてのセッションは数少ない日本人スピーカーによるセッションで、現状と将来についての説明がありました。
そのほか、巨大になるOpenStackの活動に入る際のトレーニングや、数々の辛い・楽しいエピソードをアニメーションGIFで紹介し、ほとんどウケ狙いのみのセッションもありましたが、今回のOpenStack Summit への参加は、OpenStackの熱気を肌で感じ、日本でのOpenStack認定試験の重要性を再認識する上で、非常に有意義なものとなりました。

LPI-Japanは、以前からIT技術者へのクラウド技術の習得に注目しており、LPIC 304 試験では、LPICの上位レベルの専門性の範囲で、クラウドの重要技術である仮想化と高可用システムの技術者認定試験を配信してきました。そして、このイベントの直前の5月12日に、もう一つのクラウドOSであるCloudStackの技術者認定試験である ACCEL[ Apache CloudStack Certification Exam by LPI-Japan ]の発表をし、直後の6月1日に配信を開始しました。
また、OpenStack Summit の参加と通じて、OpenStack は非常に高い目標を目指して、いくつもの障害を乗り越えながら、確実に市場が求める理想のクラウドOSへと進化していることを確信しました。成熟途上であったがゆえ、各種ディストリビューションが存在するようになった、OpenStackですが、成熟期を迎えつつある今、LPI-Japanは中立な立場でOpenStackに技術者認定試験開発します。
LPIC Level 1, 2, 3, ACCELとLPI-JapanはOSSのクラウド技術の認定に自信と実績があります。OpenStackの技術者認定試験も、どうぞご期待ください。

ところで、当然のことですが、グローバルにビジネスを展開する人は、英語の能力が必要です。また、ITの最新技術の発信は、やはりUSが主です。IT技術者として将来一線で活躍したい人は、IT技術の習得はもちろん大事ですが、英語の能力も磨いていただきたいと強く思います。残念ながら、LPI-Japanは英語の能力を認定する試験は配信していませんが。

OpenStack Summit 2015なお、今回のバンクーバーのセッションの模様は、Webサイトで閲覧可能です。また、まもなく、次回の OpenStack Summit 2015 Tokyo のチケット販売が始まるようです。ITビジネスを支えるOpenStackの最新技術に触れてみてはどうでしょう。

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